〜Q&A​〜月経の調子がおかしい

月経の調子がおかしい②

2018.08.30

Q 以前から月経痛がひどく、鎮痛剤を内服していますが、最近痛みがよくならず、友人からピルを勧められました。効果はあるのでしょうか?
A
月経時の痛みは一般に、痛みを起こす物質であるプロスタグランディンが子宮内膜に多く存在するために起こると考えられていますが、年々痛みがひどくなっている場合は、子宮、卵巣などに何らかの器質的病変が起きている可能性があります。特に子宮内膜症では、内膜細胞が本来あるべき子宮の内側以外の場所に発生・増殖し、炎症や周りの組織との癒着をおこし、排便痛、性交痛など月経時以外にも痛みがひどくなることがあります。治療に使われる低用量ピルは、少量のエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の配合薬で、排卵を抑え、子宮内膜を薄く保つ作用や、プロスタグランディンをつくる酵素の量を減らす作用により、痛みを和らげます。また、子宮内膜症の場合は、内膜細胞の活動を低下させることで、病巣の拡大・悪化を防ぐ効果も期待できます。ピルの処方に際し、副作用についても、十分ご説明をした上、効果を確認しながら治療していきますので、痛みは我慢せず、早めに受診して頂くことをお勧めします。

投稿者:おかだウィメンズクリニック

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