子宮内膜ポリープは、子宮内膜が過剰に増殖し、子宮の内側に向かって隆起状に発育する腫瘍で、ほとんどの場合は良性であるため、症状がない場合は、内膜細胞診で悪性を否定した上で、経過をみていくことが多いです。
経過観察中、ポリープが大きくなり、不正性器出血や過多月経がある場合は、ホルモン剤による治療効果は明らかでないため、手術でポリープを摘出することが一般的です。また、不妊症患者さんの場合は、ポリープ切除により、受精卵の着床障害が改善され、妊娠しやすくなるという研究結果がいくつか報告されており、手術をお勧めすることになります。
切除は、短時間の手術のため、日帰りか、数日間の入院で可能です。日本産科婦人科学会のガイドラインでは、子宮内膜ポリープの取り残しによる再発を防ぐために、子宮鏡を用い、子宮内腔を観察しながら切除を行う手術方法が推奨されています。
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