〜Q&A​〜なかなか妊娠できない​

なかなか妊娠できない③

2018.08.30

Q 10代の頃から、生理の間隔が2か月以上空くことが多いため、先日、産婦人科を受診したところ、多嚢胞性卵巣症候群の可能性があると言われました。妊娠しにくい体質なのでしょうか?
A
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS:polycystic ovarian syndrome)は、若い女性の月経不順で多くみられる疾患で、卵胞が発育するのに時間がかかって、なかなか排卵しない疾患です。超音波検査で卵巣に小卵胞(5~9㎜)が多数みられ、血中のLH(黄体形成ホルモン)、または男性ホルモンが高値であることから診断します。 原因は間脳-下垂体-卵巣系のホルモン分泌の不調によるものとされますが、インスリン分泌異常も原因の一つと考えられており、年齢とともに排卵障害が強くなる傾向があるため、妊娠のご希望がある方に対しては、排卵誘発剤等で治療を開始します。 内服薬の誘発剤(クロミフェン等)で反応しない場合は、漢方薬やインスリンの抵抗性を改善する薬を併用したり、FSH注射製剤で排卵を促します。 排卵するまで時間がかかる場合もありますが、多くの方は妊娠できますので、根気よく治療していくことが大切です。

投稿者:おかだウィメンズクリニック

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